ネットショップ作成サービスでおなじみの、カラーミーショップに初期費用・月額利用料無料の「フリープラン」が登場しました。
これにより、カラーミーで選べるプランは、エコノミー、レギュラー、ラージ + フリーの4種類になりました。
カラーミーのフリープランと他プランとの違い
フリープランは決済方法が縛られている
カラーミー既存の3プランは、初期費用3,300円(たまに初期費用無料キャンペーンあり)+ 月額917円〜7,945円の固定費を支払うことで利用できます。
その代わりに、販売手数料が不要 + 決済方法も自由に選べる ので、売上が増えるごとに利益率が高くなっていく仕組みです。またレギュラープラン以上では便利な機能も豊富に用意されています。
一方でフリープランは、決済方法にイプシロンの専用プラン以外利用することはできず、決済手数料は6.6% + 33円 /1注文。同じイプシロンをフリープラン以外で使用すると4〜5%前後ですので、この手数料の差額をどう捉えるかが判断の肝となります。
カラーミーショップ(PRリンク)公式サイトにも記載がありますが、月額10万円以上の売上を狙うか狙わないかが分かれ目と考えて良いと思います。
デジタルコンテンツの販売ができない
フリープランもイプシロンの決済利用審査を受けねばならないのですが、デジタルコンテンツ商品(データダウンロード商品)を登録して申請しようとすると、「取扱商品が物販ではない場合、GMO後払い決済はご利用できません」というアラートが出て申し込みを完了できませんでした。
しかしそのような注意書きはどこにも無かった為、これが単なるバグなのか、それともフリープランではデータ販売はできないのかをカラーミーに問い合わせているのですが、今のところまだ回答いただけてないので、真偽のほどがよく分かりません。回答が来ましたら追記します。
フリープラン専用のイプシロン決済は、クレジットカード・バーチャル銀行振込・後払い決済などを包括した決済方式なのですが、デジタルコンテンツに後払いが利用できないため、デジタルコンテンツ販売はフリープランではできないようです。
機能改善案として検討します、とご回答いただきましたが、今後どうなるかは分かりません。
基本機能はほぼ同じ
決済が縛られていることを除けば、基本的な機能はエコノミープランと同じです。
エコノミープラン同様、別途費用を払えばテンプレートプラスなどの機能も使用できます。
ただし、契約途中のプラン変更については現時点でできません。「プランアップは2021年秋以降提供予定」と書いていますが、確実なものではありません。
プランの話ついでに余談ですが、カラーミーショップにはエコノミープランも現存しています(2021年8月31日で終了しました)。
廃止される予定だったのと、カラーミーショップ(PRリンク)公式サイトに表立って記載されていないので、エコノミープランは無くなったと思っている方もいらっしゃいますが、まだ残っています。
エコノミープランは月額917円〜 利用できるので、”レギュラープランの月3,300円は高いけどフリープランは手数料が、、” という方には、エコノミープランをおすすめします。
カラーミーショップ・フリープランとBASEの違い
フリープランとBASEは、手数料といいよく似ていますが、根本的にこの2社は特徴が違うのでざっくりと説明しておきます。
スタンダードなカラーミー、SNSで集客必須BASE
カラーミーショップ(PRリンク)は20年近く前からあるサービスなので、良い意味でスタンダードなネットショップサービスです。
テンプレートエンジンがいまだにsmarty2.6.とか悩ましい部分もありますが、SEO対策にしろショップデザインにしろ、きちんと作り込めばそれなりのものが出来ます。
強いて言えば、画像ファイル管理をどうにか改善してほしいですが。
そしてBASEは、「とにかく手間をかけない(かけられない)でスピーディに販売する」ことが最大の特徴です。
古参のネットショップに慣れた人からすると自由度が低いように見えるかもしれませんが、とにかく編集箇所を減らすことで、かんたん&スピーディな出品を可能とします。
これは個人の感想ですが、PC世代ではなくスマホ世代に向けて開発されているのではないかなと。
SEO面は良いとは言えないので、SNSなど別の集客手段を必要とします。同業者ゼロのような商材なら別ですが、BASEのみ運営・SNS集客なし で挑むのははっきり言って無謀です。
忘れてはいけない振込手数料
カラーミーショップのフリープラン、BASEともども、6.6% + うん十円という手数料はあくまで注文にかかる手数料で、別に振込手数料(売上代金を自社口座に振り込んでもらう際の手数料)がかかります。
イプシロンの販売手数料は明記されてないのですが、BASEの場合で振込手数料が一律250円。さらに振込金額が20,000円以下の場合は事務手数料500円が差し引かれます。
ネットショップをオープンさせたは良いが、利益が手元に残らない・・とならないように、どの程度の売上を目指すのか、どの程度のコストが掛かるのか の2点は、出店前にきちんと抑えておきたいところです。